右足首の負傷を抱えながらグランプリ(GP)シリーズロシア杯を制した羽生結弦(23=ANA)がフリーから一夜明けた18日、「気持ちは(GP)ファイナルに向け、全力で治療します」と日本スケート連盟を通じてコメントを発表した。

この日、モスクワの会場で取材に応じた日本連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、チームドクターによる触診と前置きをした上で、診断名を「前下脛腓(ぜんかけいひ)靱帯(じんたい)損傷」「三角靱帯(じんたい)損傷」「腓骨(ひこつ)筋腱(けん)損傷の疑い」と明かした。右足首の両側を痛めている状態で、今後の診察、治療については現段階では未定だ。

17日のフリー後は、アイシングと患部圧迫を繰り返すとともに、足を高くして横になるなど治療に努めた。一夜明けて、少し腫れが出てきており、エキシビションは辞退した。表彰式のみ出席する。