16年リオデジャネイロ五輪カヌースラローム銅メダリストの羽根田卓也(31=ミキハウス)が19日、大阪・八尾市のミキハウス本社で年間報告を行った。

今季は8月のアジア大会(ジャカルタ)で2連覇を達成。一方、9月の世界選手権(リオデジャネイロ)では振るわず「戦績を見ると芳しくない。でも調子が悪いとかではなくて、自分の考え方がいけなかった」。フィジカル、パワー、スピードに重きを置いていたが「自分の弱点にとらわれすぎていた」と見つめなおし、20年東京五輪の選考会が始まる19年は技術面など「自分の長所を大きな武器にしたい」と頭を切り替える。

報告会では社員の歓迎を受け、木村皓一社長からは「我々は2020しか見ていません。アジア大会の金メダルを、次はぜひ東京でつかんでほしい」とエールを送られた。羽根田は「みんなが遠慮する『金メダル』という言葉を常に言ってくれる」と笑わせ「はっきり言うのは社長。プレッシャーにもなるけれど、それは嫌いじゃない。気にかけてくれ、期待してくれることはありがたい」と大きなパワーを得た。