国際体操連盟と富士通が20日、都内で共同会見を開き、採点支援システムの採用とパートナーシップ契約を締結したことを発表した。

両者は、技の難易度が増した体操競技において、審判の目視での判定が難しくなっている現状から、誤審をなくし、より公平で正確な採点を行うため、自動採点システム実用化に向けて共同開発してきた。

システムは、人工知能(AI)と3Dレーザーセンサーで選手の体のひねりや回転数などを立体的にし、それをAIで解析し、数値化していく。まさに体操界の「IT革命」と呼べるもの。

今後は20年までに5種目で自動採点システムの導入を目指し、24年までには全10種目での導入を見込んでいる。19年の世界選手権(ドイツ)では、一部種目に採点支援システムを導入する予定だ。

20年東京オリンピック(五輪)については、国際体操連盟の渡辺守成会長は「スポンサー契約などもあり、東京五輪では審判業務の支援で使う」と話した。