柔道男子の16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストで60キロ級の高藤直寿(25=パーク24)が21日、グランドスラム大阪(23日開幕、丸善インテックアリーナ)に向けて、会場内の柔道場で公開稽古に臨んだ。

今大会も、大学の後輩で9月世界選手権(バクー)銅メダルの永山竜樹(22=東海大)が出場。一方の高藤はその世界選手権で2連覇を達成し、今大会で優勝すれば19年の同選手権(東京)代表内定を得ることができる。

約1時間半たっぷりと汗を流すと「(内定は)あまり気にしていない。『永山選手とどう戦うか』っていうのが一番。永山選手とはここで大きな勝負になると思うんですが、そこは意識しつつ、他の日本人選手にも勝って優勝したい。世界チャンピオンの実力を、間近で日本の人に見せられるようにと思っています」と言葉に力を込めた。

世界選手権では左膝を痛め、帰国後は約1カ月間、練習ができなかった。本格的な再開は3週間前だったが、井上康生監督(40)には「勝つ見込みが十分あります。準備できました」と報告したという。永山との大一番に向けては「今回も面白い試合になると思います」とキッパリ。23日の出陣に向けて、心身の状態が整ってきた。