今年のアマチュア横綱に輝いたのは社会人の黒川宏次朗(23=拓大職員)だった。決勝で東洋大3年の重松龍大(21)を寄り切りで破り、初優勝した。

学年で4年上の兄宗一郎(26)とともに兄弟で切磋琢磨(せっさたくま)。その兄は63、64回大会で準優勝、65回大会で3位と厚い壁に阻まれてきた。自分も拓大時代の3大会前に3位。兄弟で挑んできたアマチュア最高峰のタイトルを、ついにつかんだ。

優勝を決めた黒川は「学生時代はうまいこといかなかったけど(大学を)卒業して1年目で取ることができてうれしい。今までお世話になった人、指導してくださった先生、両親ら、いろいろな方への感謝の気持ちが一気にこみ上げてきました」と場内インタビューで応えていた。