出場した大学4年生の中でただ一人、大相撲の付け出し資格を得た東洋大の白石雅仁(22=専大松戸高出)は、進路について明言しなかった。

準々決勝で優勝した黒川宏次朗に敗れたが、ベスト8入りしたことで三段目最下位格(100枚目)付け出し資格を取得。そのことは意識し、この大会に臨むにあたっての目標は「とりあえずベスト8。実業団に進むにしても来年のこの大会に(資格で)出られるし、プロに行くにしても三段目。どちらに行ってもいいように」と目標設定していた理由を明かした。

プロを目指すにしても、いまのところ「どこからも声はない」と言い、進路については「これから考えようと思います」と話すにとどめた。ただプロには刺激があるようで、高校時代に同じ関東で活躍した小結貴景勝(埼玉栄高出)の活躍には「すごいなと思うし、悔しさもある。高校時代は7回か8回やって2年の高校総体で1回勝っただけだけど」と話していた。