SP首位発進の紀平梨花(16=関大KFSC)はフリー150・61点、合計233・12点で、05年浅田真央以来、日本女子13年ぶりのシニア1年目優勝を飾った。2位は226.53点ザギトワ(16=ロシア)、3位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(21=ロシア)が入った。坂本花織(シスメックス)は4位、宮原知子(関大)6位だった。

グランプリファイナルで優勝が決まり、両手を上げる紀平(撮影・菅敏)
グランプリファイナルで優勝が決まり、両手を上げる紀平(撮影・菅敏)

<総合成績>


順位選手合計SPFS
紀平梨花233.1282.51150.61
アリーナ・ザギトワ226.5377.93148.60
エリザベータ・トゥクタミシェワ215.3270.65144.67
坂本花織211.6870.23141.45
ソフィア・サモドゥロワ204.3368.24136.09
宮原知子201.3167.52133.79

サモドゥロワ

<演技構成>

3F+3T/3Lz/3Lo/StSq/FSSp/3S/2A+3T/3F/2A+2T+2Lo/ChSq/LSp/CCoSp

冒頭のコンビネーションは着氷。3回転のルッツ、ループも着氷した。後半に入り3回転サルコーもミスなく着氷すると、3連続ジャンプでは途中、笑顔でガッツポーズを見せる余裕も。演技後は何度もガッツポーズをみせた。

GPファイナル 演技するサモドゥロワ(AP)
GPファイナル 演技するサモドゥロワ(AP)
GPファイナル 演技するサモドゥロワ(AP)
GPファイナル 演技するサモドゥロワ(AP)

宮原知子

<演技構成>

3S/3Lz+3T/CCoSp/3Lo/FCSp/StSq/3Lz/2A+3T/ChSq/3F+2T+2Lo/2A/LSp

冒頭の3回転サルコー、連続ジャンプも着氷。後半のコンビネーションや3連続のジャンプもミスなく着氷した。スピンでは友にレベル4を獲得した。演技後は笑顔がなかったがキスアンドクライで笑顔を見せた。

思った以上に点数が低かった。まだまだだなと思う。悔しい試合ではあったが、いい経験もできた。全日本選手権につなげられるようにしていきたい

グランプリファイナルで演技をする宮原(撮影・菅敏)
グランプリファイナルで演技をする宮原(撮影・菅敏)
GPファイナル 演技する宮原(AP)
GPファイナル 演技する宮原(AP)

坂本花織

<演技構成>

3F+3T/2A/3Lz/FSSp/StSq/3S/2A+3T+2T/3F+2T/CCoSp/ChSq/3Lo/FCCoSp

冒頭から3つジャンプを成功させると、スピンやステップではレベル4。しかし終盤に入っての3連続ジャンプで2つ目のジャンプでバランス崩したまま3つ目のジャンにいったが着氷で転倒してしまった。演技後、腕で顔を覆い舌を出して悔しそうな表情を見せた。

(緊張で)ずっと膝が笑っていて、最後まで持つか不安だったが、できて良かった。こけてしまったけど、それ以外は思い切ってできたので90点くらい

グランプリファイナルで演技をする坂本(撮影・菅敏)
グランプリファイナルで演技をする坂本(撮影・菅敏)
GPファイナル 演技を終え悔しさで腕で顔をおおう坂本(AP)
GPファイナル 演技を終え悔しさで腕で顔をおおう坂本(AP)

ザギトワ

<演技構成>

2A/3Lz+3T/3S/2A/FCSp/ChSq/3Lz+3Lo/3F+2T+2Lo/3F/CCoSp/StSq/FCCoSp

冒頭のダブルアクセルは着氷。しかし次のコンビネーションの2つ目で予定していた3回転トーループが回転不足の1回転になった。その後は持ち直しジャンプを成功させていった。演技後は笑顔なくガックリした表情をみせた。

アリーナ・ザギトワの話 演技に納得はしていない。理想的なフリーの演技はできなかったが、ベストを尽くした。残りのシーズンでもうまく滑りたい


GPファイナル 演技するザギトワ(AP)
GPファイナル 演技するザギトワ(AP)
GPファイナル 演技するザギトワ(AP)
GPファイナル 演技するザギトワ(AP)

トゥクタミシェワ

<演技構成>

3A/3Lz+3T/3F/3S+2A/LSp/StSq/2A+3T/3Lz/3Lo/ChSq/FSSp/CCoSp

GPファイナル 演技するトゥクタミシェワ(AP)
GPファイナル 演技するトゥクタミシェワ(AP)
GPファイナル 演技するトゥクタミシェワ(AP)
GPファイナル 演技するトゥクタミシェワ(AP)

紀平梨花

<演技構成>

3A+3T/3A/3Lo/CCoSp/StSq/3Lz+2T/3F/LSp/3Lz+2T+2Lo/FSSp/ChSq/3S

冒頭のコンビネーションの最初のジャンプでは軸がぶれて着氷時に両手をついてしまった。次のジャンプでコンビネーションでリカバー。演技7つ跳んだジャンプで6つの3回転を成功させた。演技後は笑顔を見せた。

試合後のインタビュー

シニアに上がることを目標にしていたので、ファイナルで優勝は目標として思っていなかったが、今シーズンはオフシーズンから頑張ってきて、練習の成果がどの試合でも出たらいいなと思っていた。今シーズンはどの試合でも気持ちをコントロールできたのでよかった。沢山の声援をいただいて、温かい気持ちでリンクに入ることができた。いい環境で試合が出来てうれしかった。今の時点では、やってきたことを出せたことが自信になっているので、プレッシャーになることもなく、またこれからも頑張ろうという気持ちになるので、いい経験ができた。自信になると思う。

グランプリファイナル女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平(撮影・菅敏)
グランプリファイナル女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平(撮影・菅敏)
グランプリファイナル女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平(撮影・菅敏)
グランプリファイナル女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平(撮影・菅敏)
グランプリファイナル女子フリーで演技をする紀平(撮影・菅敏)
グランプリファイナル女子フリーで演技をする紀平(撮影・菅敏)
GPファイナル 演技する紀平(AP)
GPファイナル 演技する紀平(AP)

・ソフィア・サモドゥロワ(16=ロシア)68.24

・宮原知子(20=関大)67.52

・坂本花織(18=シスメックス)70.23

・アリーナ・ザギトワ(16=ロシア)77.93

・エリザベータ・トゥクタミシェワ(21=ロシア)70.65

・紀平梨花(16=関大KFSC)82.51