フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに4年連続出場を果たし、女子6位だった宮原知子(20=関大)が9日(日本時間10日)、カナダ・バンクーバーの会場でエキシビション前に思いを語った。

今大会はフリーの3回転ルッツで課題の回転不足となるなど、4度目の出場で過去最低の最下位。フリーから一夜明け「もちろん落ち込んではいます。落ち込む? というか、悔しい気持ちはありますけれど、順位よりも、自分の演技に対してという感じです」と説明。今後については「何も変えることはできないですし、変えるつもりもない。今季練習してきた方法で、もっと自分のプログラムを伸ばせるように、ひたすら練習するしかないです」と意気込んだ。

21日開幕の全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)では5連覇が懸かる。シニア1年目で同門の紀平梨花(16=関大KFSC)が今大会で初出場初優勝を果たし、他の選手も含めて、激戦が予想される。

「常に下からはどんどん上がってきますし、常に勝ち続けるということは難しいことだと思う。気持ちの部分でのコントロールが難しいのはずっと感じていますし、これからももっと難しくなっていくんだろうなっていうのは感じている。その試合で『自分がやらないといけないことをしっかりやる』ということは変わらない。それだけに集中することを、もっと身に着けられたらなと思います」

あくまでベクトルは自分に向け、再出発する。