男子200メートルバタフライで、瀬戸大也(24=ANA)が、1分48秒24の短水路世界新記録で初優勝した。瀬戸は、ライバルのレクロー(南アフリカ)に勝って、ワールドレコードも記録マーク。「短水路とはいえ、誰も成し遂げたことがない記録を出せたことはすごくうれしい。」と喜んだ。

五輪、世界選手権でメダルを獲得してきたが、世界記録は出したことがなかった。8月のジャカルタ・アジア大会後は、今大会に照準を合わせてきた。折に触れて「400メートル個人メドレー4連覇と世界新記録を出す」と繰り返してきた。11月には高地合宿からの帰国翌日にレースに出場するなど、緊張感を保ったまま、練習を重ねていた。その本命種目が来る前に、いきなり優勝&世界新。「まさか200メートルバタフライで出るとは。焦らずに、でも積極的に泳ぐことができた」。

短水路であるが、世界新は最高のスタートだ。「今日で終わりじゃない。本命種目でも世界新を出して自信をつけたい」。15日の400メートル個人メドレーに向けて、一気に加速する。