日本スケート連盟は13日、フィギュア男子の羽生結弦(24=ANA)が全日本選手権(21日開幕、大阪)を欠場すると発表した。羽生は11月17日に、グランプリ(GP)シリーズロシア杯の練習中に4回転ループの着氷で右足首を負傷。痛み止めを服用した強行出場でGP2連勝を成し遂げたが、3週間の安静と患部固定、約1カ月のリハビリ加療を要する見込みと診断されていた。

羽生は同連盟を通じて「全日本選手権に向け、できることを尽くしていましたが、出場することができず非常に悔しく思います。1日でも早く痛みや制限がなくなり、競技に復帰できるように努めてまいります」とコメントした。

全日本は世界選手権(来年3月、さいたま)の代表選考を兼ねている。羽生は16年はインフルエンザ、17年は右足首故障のため欠場したが、世界選手権と平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)代表に選出された。今季も実績を考慮する選考基準が設定されており、代表入りする可能性はある。11月19日に行われた理事会後に、伊東秀仁フィギュア委員長は「(全日本選手権に)出なければその時に考える。ただ世界選手権を目指してやってほしい」と話していた。