早大は2年ぶり5度目の出場も、初の日本一は遠かった。

最初の守備で先制されたが、すぐにRB元山のTDランで追いついた。守備は粘って、追加点を2FGに抑えた。食い下がっていたところで、第2Qにパントブロックされた。ここからTDランを喫し、7-20とリードを広げられたのが痛かった。

就任2年目で甲子園ボウル進出の高岡監督は「パントリターンでとかでもミスした。大事にしてきたキッキングでやってはいけないミス。総合力で勝てなかった」と振り返った。DL斉川は「勝てそうだった試合とは言えない。関学大は強く、力負け。すべてのレベルを上げる必要がある」と完敗を認めた。

守備はランを止められず、再三ドライブを許した。LB中村副将は途中で右足首を痛めた。痛み止めを打って再出場も「全然動けなかった。奥野にあれだけ走らしては」と悔やんだ。DL上田は「OL5人の組織力でやられた」と話した。

攻撃はランが出ずに、パス頼りになった。QB柴崎は後半に2TDパスを挙げて敢闘賞も2インターセプトも喫した。「コーチは信頼してくれたが、前半の反撃場面で決められなかった」と涙した。WR遠藤は2TDパスレシーブも「1本TDを逃した。いつも通りにできなかった。柴崎は3年。この反省を生かして日本一になってほしい」と後輩に夢を託した。