関大は16日、経済効果を計算する宮本勝浩名誉教授(73)が、19年12月の開業を予定する「関空アイスアリーナ」(大阪・泉佐野市)が及ぼす経済効果を計算したことを発表した。

オープン初年度は大阪府内で65億4591万円、10年間で308億8110万円の経済効果があり、雇用創出効果についても初年度639人、10年間で延べ3051人とした。

宮本名誉教授は「多くの人気選手の誕生によりスケート人気は拡大しており、各地でアイスアリーナの建設が相次いでいる」とし、とりわけ近畿地区の人気を「顕著」と指摘。「関空アイスアリーナは関西国際空港の対岸に位置することから、国際大会などを開催しやすいメリットがあるほか、海外チームの受け入れや、海外遠征の直前練習場として、多くの利用が見込めるであろう」と分析した。

同アリーナには常設としては西日本初となるカーリング場2レーンを用意。アドバイザーにフィギュアスケートの10年バンクーバー五輪銅メダリスト高橋大輔(32=関大KFSC)が名を連ねている。