大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、現役引退を決断した。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が初場所4日目の16日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で発表した。

柔道男子代表の井上康生監督もねぎらいの言葉をかけた。この日、都内での代表合宿で取材に応じ、約3年前から親交がある友人に「本日、本人からメールで引退の報告を受けた。心から『お疲れさま』という言葉しかない。けがを負って苦しい闘いの連続だったが、最後まで闘い抜いたことは本当に素晴らしい」とたたえた。現役時代に稀勢の里と同じ大胸筋を負傷し「もっと何か強く伝えられる言葉があれば」と心残りを語った。