昨年最年少優勝を飾った張本智和(15=エリートアカデミー)が大島祐哉(24=木下グループ)に2-3で敗れ、連覇とダブルスに続く2冠を逃した。

第1ゲームは8-11、第2ゲームは4-11と連取された。必死で気持ちを切り替え、第3ゲームは11-1と奪い返すも、第4ゲームを失い、1-3と敗色を濃厚とした。だが、スーパー中学生の真骨頂はここからだった。2連続でゲームを奪い、3-3と追いつく。劇的な逆転勝ちにあと一歩まで迫ったが、最後は相手の粘りに屈した。試合が終わると、呆然とした表情で立ちつくした。

昨年1月の全日本で日本一、同12月のワールドツアーファイナルを史上最年少で制して世界一になった15歳は最後まで全力を尽くした。序盤で2ゲーム連取され、一時は1-3と断崖絶壁もあきらめない。最終ゲームも開始から劣勢だったが、必死で食らいついたが、逆転はならなかった。