世界ランク33位の大島祐哉(24=木下グループ)が2連覇を目指した同3位張本智和(15=エリートアカデミー)を4-3(11-8、11-4、1-11、11-8、8-11、4-11、11-9)で下し、金星で初めての決勝進出を決めた。

第1ゲームを11-8で制すと、第2ゲームを11-4と圧倒。サーブレシーブで積極的に攻めるなど、終始強気の攻めで主導権を握った。第4ゲームを終えて3-1としたが、張本が猛追。それでも最終第7ゲーム10-9から、しぶとく逃げ切った。

水谷隼(木下グループ)と組んだ前日19日の男子ダブルス準決勝では、木造勇人(愛知工大)張本組に敗退。Tリーグ「木下グループ」で後輩の張本に雪辱を果たし、京都生まれの24歳がその名を全国にアピールした。同日の決勝で初優勝を目指す。

試合後、大島は「バック対バックになるのは自分が悪いので、思い切り回り込んでいくことと、なるべくチキータをさせないサービスの戦術を考えた。最後はチキータで来ると分かっていたので、思い切りロングサービス2本出せてよかった。3対1とリードして、(第5セット)8-6とリードしたが、自分が少し意識してしまった。そこで逃し負けていたら痛かったが、最後は粘って勝ててよかった。(決勝へ)ここまで1球1球、1戦1戦だったので、次の決勝戦も1球1球頑張りたい。家族も来ているので金メダルをかけてあげたい」と話した。