フィギュアスケート女子で7日(日本時間8日)に米アナハイムで開幕する4大陸選手権に臨む紀平梨花(16=関大KFSC)が5日(同6日)、アクシデントに見舞われた。午後からアナハイム近郊でこの日2度目の公式練習に参加。終盤に入り、3回転ルッツの着氷時に左手を氷につくと、薬指がリンクにできたくぼみにはまってしまった。

その後は浜田美栄コーチらがいたリンク際に向かい、テープを巻いて応急措置。表情は明るかったが「まだ分からない状態。突き指だと思うんですけれど、結構やばい。ちょっと今からどういう風に痛みが引いてくるか…。まだ分からない感じ」。青く腫れた患部を気にしながら、状態について語った。

フィギュアスケート選手にとって、手はジャンプの際に体を絞める重要な役割を持つ。「これからケアをして、明日の朝どういう状況かで、どうやって(体を)絞めるか考えたい」。午後の練習ではフリー「ビューティフル・ストーム」の曲をかけての練習で、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2本成功。順調な様子をうかがわせていただけに、軽症を祈るばかりだ。