3月限りで廃部になった北海道釧路市のアイスホッケーチーム「日本製紙クレインズ」について、新たなプロチームでの存続のめどが立ったことが22日、関係者への取材で分かった。札幌市のスポーツ用品販売会社の経営者が3月に、受け皿となる「東北海道アイスホッケークラブ合同会社」を設立。運営資金が課題だったが、一定額が集まった。

複数の関係者によると23日にアジア・リーグの理事会が開かれ存続についての報告などが行われる見通し。チームに在籍していた10人以上の選手が残留する意思を示しているという。監督やコーチは未定。リーグの規約では選手は15人以上が必要で、新規加盟の申請期限は4月30日となっている。

合同会社は北海道を中心にスポンサー企業100社以上や募金から、22日までに運営資金の一部約1億2500万円を集めた。今後も同社が中心となってスポンサーを探す。チーム名は「クレインズ」を残し、拠点はそのまま釧路市にする意向を3月末に示している。