世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、日本人初の4大大会シングルス第1シードになることが確定した。

今大会で世界1位を争っていた同2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が初戦の2回戦で敗れたため、今大会終了後の20日発表予定の最新世界ランキングで、大坂の世界1位保持が確定。来週の同ランキングで、26日開幕の全仏オープン(パリ)のシード順が決まるため、大坂の全仏での第1シードが決まった。

大坂は、大会前の記者会見で「全仏で世界1位でいることが、最大の目標」と思いを話した。また、先週のマドリードオープン準々決勝で敗れた時は「ベスト4に入ったら、この後、世界1位だと聞いた。全仏で第1シードになりたいと思っていたので、いろいろ考えてしまった」と、全仏での第1シードに並々ならぬ意欲を燃やしていた。

4大大会シングルスで、日本人の過去の最も高いシード順は、32年全豪で、佐藤次郎がランクされた第2シードだ。73年に男子のコンピューター世界ランキング、75年に女子のコンピューター世界ランキングが始まって以降では、15年全米で錦織圭が、19年全豪で大坂自身が記録した、ともに第4シードが最高だった。