松元克央(かつひろ、22=セントラルスポーツ)が、今大会競泳メダル1号になった。決勝2レーンで登場し、1分45秒22で銀メダルを獲得。同種目では五輪、世界選手権を通じて日本人初メダルだ。

本名はかつひろだが、あだ名は「カツオ」。両親も仲間もそう呼ぶ。初出場だった17年世界選手権は予選敗退。88年ソウル五輪金メダルの鈴木大地(現スポーツ庁長官)を指導した名伯楽、鈴木陽二コーチ(69)の指導を受けて、かつおのようにぐんぐん泳ぐ力をつけた。萩野不在の800メートルリレーでも中心的な役割を担っている。

21日の予選は全体の7番目、続く準決勝では自己ベストの1分45秒56位をマーク。全体の4番目で決勝に進出した。「落ち着いて泳げた。ためていたので、しっかりタイムを上げられてよかった」と冷静そのもの。決勝では日本記録1分45秒23(萩野公介)の更新を狙っており「ワンチャンスでメダルを狙おうと思います」と宣言していた。