フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪7位入賞を果たし、プロスケーターとして活躍する織田信成氏(32)が29日、自身のブログで関大に対する不信感をつづった。

同大学は9日に、織田氏がアイススケート部監督を退任することを発表。同氏は「関西大学アイススケート部監督辞任について」という題で、自身の意見を記した。

織田氏は「多忙を理由に監督を辞任したわけではなく、また関西大学との話し合いの場で『多忙で監督として十分な時間が取れない』とは一言も話していません。辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3カ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです」。

本件については7月に弁護士が同席して関大と話し合い、2カ月が経過したが、結果報告がなかったとしている。最後には「途中で職務を投げ出す形になり、本当に申し訳なく思っています。どんな状況でもスケートを教える事がすごく楽しかったので、自分がもっと強くいられればきっとこんな風にはならなかったのだと反省しています。13年間、お世話になった関西大学たかつきアイスアリーナを去る事は大きな決断でしたが、指導者としての夢はまだ諦めていないので、オファーがあれば、どこへでも行って指導できればと思います」と思いを記した。

関大は30日、織田氏のブログへの投稿を踏まえて「内容の確認を進めています」とコメントした。