国際パラリンピック委員会（IPC）のアンドルー・パーソンズ会長が10月31日、2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長と都内で会談し、パラマラソンは会場変更せず、東京で開催することを約束した。IPCは今後、理事会で正式に決定する。

パーソンズ氏は「五輪時よりずっと気温が低いと組織委からデータをもらっている」と話し、9月6日午前6時30分にスタートする当初の計画で実施することを約束した。

国際オリンピック委員会（IOC）は暑さ対策から五輪マラソンと競歩の札幌移転を東京都と調整中。都は東京開催を主張しているが、IOCは「既に決定している」と対立。調整役の組織委はIOCと協議し、札幌移転の条件として「パラマラソンの東京開催の確約」を提示していた。その他に「都の費用負担なし」「他競技の都外移転なし」などの条件を都側に提示し、1日に行われる4者会談での決着を模索している。