強化体制などを巡って選手との対立が表面化し、全理事が辞職することになった全日本テコンドー協会の金原昇会長(65)の長男で、同協会の強化スタッフでもある貴将さん(24)が10日、取材に応じた。

20年東京五輪の2次選考会の会場である東京・駒場体育館で、一連の騒動について「選手だったので選手の気持ちも分かりますし、協会の気持ちも分かる。選手も協会もお互いが100%やっておけば、こういうことにはならなかったのかなと思う」と述べた。

また「会長の息子だから言うのではなく」と前置きした上で「もうちょっと広い視野で見た時に、選手と協会の歯車があっていれば、こういう感じにはならなかったと思う」と話した。

昇会長の言動などが大きく取り扱われ、印象が悪くなっている部分がある。貴将さんは「会長ではありますけど、自分の父でもあるので、気持ちよくはないですよね。自分の父親があのように扱われて。頑張っている姿は間近で見ているので。会長もおっしゃっていましたけど、容姿。第三者の方から見たら、悪く捉えてしまう人もかなりいると思う」と胸中を口にした。

昇会長とは「協会のことは一切話さない」という。その父については「とても優しい。情にあふれている。情がある父親だと個人的に思う」と語った。