SP6位の紀平梨花(関大KFSC)はフリー4位の合計216・47点で4位に終わり、2連覇はならなかった。初挑戦の4回転サルコーで転倒、2度着氷したトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で一つが回転不足となった。
初出場のロシア勢が表彰台を独占。SP1位の16歳コストルナヤがフリーで2位となり世界最高の合計247・59点で初優勝。ともに15歳のシェルバコワがフリー1位の合計240・92点で2位、トルソワが女子初の4回転フリップを決めて合計233・18点で3位。平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)はフリー6位と崩れて最下位の6位。
<フリー成績と合計点>
順位 | 選手 | 得点 | SP | フリー |
---|---|---|---|---|
1 | アリョーナ・コストルナヤ | 247.59 | 85.45 | 162.14 |
2 | アンナ・シェルバコワ | 240.92 | 78.27 | 162.65 |
3 | アレクサンドラ・トルソワ | 233.18 | 71.45 | 161.73 |
4 | 紀平梨花 | 216.47 | 70.71 | 145.76 |
5 | ブレイディ・テネル | 212.18 | 72.20 | 139.98 |
6 | アリーナ・ザキトワ | 205.23 | 79.60 | 125.63 |
◆紀平の話 SPのミスもあり、気持ちが(4回転サルコーを)絶対やろうと変わった。時代の流れに沿っていけるようにやるには、すごく挑戦して良かった試合だった。精いっぱいを尽くした。
◆コストルナヤの話 今日は記録(合計得点の世界歴代最高)を破りたいという気持ちだった。ミスなく滑ることができてうれしい。
◆シェルバコワの話 (転倒した)4回転フリップを跳べなくて少し残念。初挑戦だったので次はうまく跳ぶ。それ以外については満足している。
◆トルソワの話 サルコー、トーループの4回転ジャンプでミスが出るひどい演技だった。4回転を五つの構成で、練習ではクリーンに滑っていたのでがっかりしている。
紀平梨花
4S/3A+2T/3F/FCSp/3A/StSq/3F+3T/2A+1Eu+3S/CCoSp/ChSq/3Lo/LSp
アリョーナ・コストルナヤ
3A+2T/3A/2A/3Lo/FCCoSp/StSq/3F+3T/3F+1Eu+3S/3Lz/CCoSp/ChSq/LSp
アレクサンドラ・トルソワ
4S/4Lz/4T+3T/2A/CCoSp/ChSq/4T+1Eu+3S/3Lz+3Lo/3Lz/FCSp/StSq/FCCoSp
アンナ・シェルバコワ
4Lz+3T/4Lz/ChSq/2A/2A/FCSp/3Lz+3Lo/3F+1Eu+3S/3Lz/FCCoSp/StSq/CCoSp
ブレイディ・テネル
3Lz+3T/2A/3S/2A/LSp/StSq/3Lz+3T/3F+2T+2Lo/3Lio/ChSq/FCCSp/CCoSp
アリーナ・ザキトワ
3Lz+3Lo/2A+3T/3S/2A/FCSp/ChSq/3Lz/3F+2T+2Lo/3F/CCoSp/StSq/FCCoSp
<演技順とSP得点>
ブレイディ・テネル(21=7米国)72.20
紀平梨花(17=関大KFSC)70.71
アレクサンドラ・トゥルソワ(15=ロシア)71.45
アンナ・シェルバコワ(15=ロシア)78.27
アリョーナ・コストルナヤ(16=ロシア)85.45
アリーナ・ザキトワ(17=ロシア)79.60