日本体操協会は8日、体操女子でロンドン、リオデジャネイロのオリンピック(五輪)2大会に出場した寺本明日香(24=ミキハウス)が左アキレス腱(けん)を断裂し、7日に都内で手術したと発表した。6日の床運動の練習で負傷し、診断のために早退していた。

発表では全治などに言及はなかったが、アキレス腱の断裂では全治6カ月が一般的。五輪選考会となる4月の全日本選手権などへの出場は出場は絶望的とみられる。発表では「今後の経過につきましては、寺本選手本人が手術を終えたばかりですので、選手本人と医師に確認の上、田中光強化本部長より、回復状況など、あらためてご連絡いたします」としている。

寺本は昨年10月の世界選手権(ドイツ)で団体総合出場枠獲得に貢献。エース村上茉愛が不在の中で、精神的支柱としても若手を引っ張り、存在感を示していた。五輪3大会出場は確実視され、本番でもけん引役として期待がかかっていただけに、大きな痛手となる。