国際スケート連盟(ISU)が、フィギュアスケートの今季グランプリ(GP)シリーズ(シニア)全6試合を予定通り開催する方針を固めたことが4日、分かった。関係者によると、3日にISUがオンラインで理事会を開き、ホスト6カ国からの意見を集めながら協議。開催する方向で話がまとまったという。

6大会の実施は予定通りだが、通常規模での開催は厳しいとみられる。新型コロナウイルス感染症の対応策、まだ各国に渡航制限がある中での新たな開催方式については今後、詳細を詰めていく。

ISUが発表した当初計画では、第1戦スケートアメリカ(10月23~25日、ラスベガス)で開幕し、日本男子の羽生結弦(25=ANA)が過去5シーズンで3度、出場してきた第2戦スケートカナダは10月30日から首都オタワで行われる。

その後は第3戦中国杯(11月6~8日、重慶)第4戦フランス杯(11月13~15日、グルノーブル)第5戦ロシア杯(11月20~22日、モスクワ)と続き、第6戦のNHK杯が11月27日から29日に大阪・東和薬品RACTABドームで実施される。

6戦の各上位6選手が進むGPファイナルは12月10日から13日に北京で、22年五輪のプレ大会として開催される予定となっている。こちらは中国が既に開催の意向を示していた。

一方、ジュニアのGPシリーズは今季の全戦中止が発表されている。