日本フェンシング協会は25日、翌26日のフェンシング全日本選手権の男子エペ決勝でスクウェア・エニックス社が配信するスマートフォン向け位置情報ロールプレーイングゲーム(RPG)「ドラゴンクエストウォーク」とコラボレーションすると発表した。

完全オンライン開催でABEMAで生中継される一戦に向け、日本協会は大会コンセプトを「NEW STANDARD」としてウィズコロナ時代のスポーツ観戦体験の新たな価値創出を狙っている。これまで以上に「魅せる」フェンシングの演出に挑む中、ドラゴンクエストとフェンシングのコラボを通じ、配信の視聴者をワクワクさせる観戦体験を「共創」する。

昨年度に続く企画で、前回決勝は「ドラゴンクエスト3」のラスボス「ゾーマ」との戦闘曲「勇者の挑戦」が選手紹介で流れるなど盛り上げに一役買った。スクエニ社は今年も男子エペ決勝のゲームスポンサーとして、ドラクエの世界観あふれる演出を行い、フェンシングのエンターテインメント化を強力にサポートするという。決戦は26日の午後4時15分から配信予定。「日本一に挑む『勇者』たちの勝負のゆくえ、コラボが生み出す観戦体験にご期待ください」としている。

日本協会の太田雄貴会長(34)もコメントを出し「今年もコラボレーションが実現しました。エンターテインメント界を常にリードするスクウェア・エニックスさまの力をお借りし、最高にワクワクする観戦体験を皆さまにお届けできると確信しています」と呼び掛けた。

決勝では、昨年限りで現役引退していたことが話題の坂本圭右(36=自衛隊)と日本代表の宇山賢(28=三菱電機)が対戦する。【木下淳】