18年ピョンチャンオリンピック(平昌五輪)五輪代表の田中刑事(25=倉敷FSC)が、今季初戦でまさかのハプニングに見舞われた。

演技が始まり、場内に流れたのはフリー「シャーロック・ホームズ」。手で×印をつくり、ジャッジ席へと向かうと、関係者からSPのCDを受け取り、慌ただしくリンク中央へ。SP「ヒップヒップ・チンチン」が流れるのを確認し、演技をスタートさせた。

冒頭を3回転サルコーとし、2本目はダブルアクセル(2回転半ジャンプ)。演技後半も3回転-2回転の連続トーループで、4回転ジャンプはなかった。約1カ月前の練習で右膝を痛めており「無理をせず、跳びたい気持ちをセーブしました」と説明した。

得点発表を待つ際には「笑えてきました」と口にし「このリンクでフリーの曲を聴けたっていうだけで(良かった)」と切り替えた。無観客での開催だったが「音響トラブルは僕のミス。無観客のことを忘れていました」と振り返った。

「演技の中断」により3点減点となったが、66・97点で首位発進。27日のフリーに向かう。