2位に入った木科雄登(19=関大)がグランプリ(GP)シリーズデビューを待ちわびた。

ショートプログラム(SP)の3位に続き、フリーも3位の132・39点を記録した。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループの連続ジャンプなどを成功させ「とりあえず200点を超えることができて、ホッとしています」。合計216・53点で優勝した壺井達也(17=愛知・中京大中京高)に続く、207・78点の結果を自己評価した。

11月は今大会で出場権を得た全日本ジュニア選手権(21~23日、青森・八戸市)があり、27日からは初出場となるGPシリーズNHK杯(大阪)に臨む。木科にとってNHK杯は、思い入れのある舞台だという。

「自分が初めてスケートを見たのが、代々木のNHK杯に無良(崇人)選手が出ていた試合でした。自分の原点じゃないけれど、スケートを始めてから見に行った大きな試合。ワクワクしますし、自分もその舞台に立てるっていうのは、すごく楽しみです」

今春から大学生となり、現在は短時間で練習の質を高めることを目指している。一時は調子を落としていた4回転ジャンプも感覚が徐々に戻っており、今後はさらにギアを上げていく。

「自分の良さっていうのは『スケートそのもの』というか、スケーティング、演技自体で人に伝えることだと思います。自分のスケートを見て感動してもらったり、元気を与えたりという演技をしたいと思っています。スケート、表現を見てもらえるように、しっかりアピールしていきたいです」憧れてきたNHK杯へ-。まずは昨季6位の全日本ジュニア選手権で、最高のステップを刻む。【松本航】