東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は2日、大会スケジュールを変更し、7月23日に行われる開会式の時間が3時間から3時間30分に延びると発表した。午後8時から11時の予定が11時30分までとなる。

また、8月8日の閉会式については3時間から2時間30分に短縮され、午後8時から10時30分となった。

8月24日のパラリンピックの開会式は変更なく午後8時から11時。9月5日の閉会式は30分短い午後8時から午後10時30分に変更された。

組織委によると、開会式が30分長くなった理由は主に「入場行進」の時間増。参加アスリートと各国・地域最大6人の大会役員が、行動ルール集「プレーブック」に示されている前後左右2メートルのフィジカルディスタンスを確保した上で入場行進すると、簡素化のため演出パートを短くした分を含めても、計30分の延長になったという。

反対に閉会式は演出の簡素化や見直しで30分短縮された。

今大会は選手村に入れるのが競技の5日前で退村が2日後と定められており、後半に試合がある種目の選手は原則として開会式に、前半が出番の選手は閉会式に出られない。そのため開会式の入場行進に参加する人数は、過去大会(五輪)では約1万3000~1万4000人が参加していたが、今大会は大幅に削減される見通し。その数については現在、各国・地域オリンピック委員会(NOC)を通じて集計を続けている。【木下淳】