優勝を飾った村元哉中(かな、28)、高橋大輔(35)組(関大KFSC)が、今季初戦で弾みをつけた。

前日のリズムダンス(RD)で首位に立ち、FDも出場4組中トップの129・70点を記録。合計214・44点とした。単純比較はできないが、昨季最終戦の全日本選手権(ともに国際スケート連盟非公認大会)から合計で62・58点を上乗せし、2人は「無事に初戦を滑り終えることができてほっとしています。久々の試合で緊張もしましたが、今できることを出せて良かったです」と振り返った。

FDは2季目となる「ラ・バヤデール」。多回転の片足ターン「シンクロナイズド・ツイズル」は、共に最高のレベル4をつかんだ。20年12月の全日本選手権では、村元がレベル3で、高橋が2だった。1つ1つの要素に成長をにじませ、得点アップへとつなげた。

11月にはグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯、12月には大一番の全日本選手権を控える。目標とする22年北京五輪は、日本勢の出場枠が1。成長著しいカップルは「RD、FDともに課題も見つかったので、次戦に向けて練習をさらに積み重ね、パワーアップしていければと思います」と高みを目指していく。