ショートプログラム(SP)5位の三宅星南(せな、19=関大)が、大躍進の4位となった。

SPに続きフリー(160・35点)、合計(240・02点)と自己ベストを記録。昨季全日本選手権10位だった男は今季6位と順位を上げ、初出場の大舞台でも飛躍した。

フリーは「白鳥の湖」を演じ、2本の4回転サルコーを着氷。得点が発表されると、長光歌子コーチと握手して「本当にいい経験でしたし、これからトップに挑戦していくには、何が足りないかすごく分かった。励みになりました」と振り返った。

長光コーチはシングル時代に高橋大輔(35)を指導。アイスダンスに転向した高橋は今大会、村元哉中(かな、28)と日本勢最高の2位に入った。同じ岡山出身で憧れる先輩を応援することができ、三宅は「村元選手と高橋選手を見て『やっぱりここが(自分に)足りないな』とか『もっとここを、こう滑りたい』と思った。一緒の大会に出させてもらって、うれしかったです」と初々しく振り返った。主要国際大会での貴重な経験を、今後に生かす。【松本航】