日本社会人アメリカンフットボール協会は10日、今月22日の午後1時から東京・国立競技場で開催する国際親善試合「JAPAN U.S. DREAM BOWL(日米ドリームボウル)」の全日本選抜チーム(Japan All-Star Team)60選手が決定したと発表した。

国内最高峰Xリーグから54選手、大学から6選手が選出された。昨年11月に1次候補として93選手がリストアップされ、今月7~9日に行われた合同練習をへて60選手に絞り込まれた。

3日の日本選手権ライスボウルで2連覇を達成した富士通からLB趙翔来主将やQB高木翼、準優勝のパナソニックからWR木戸崇斗ら。オービックRB李卓やIBMのQB政本悠紀も選ばれた。

注目は学生。先月の甲子園ボウルを5連覇し、年間最優秀選手に贈られるミルズ杯に輝いた関西学院大の3年生DLトゥロター・ショーン礼や、敢闘賞を獲得した早稲田大4年のDL山田琳太郎、さらには、世界最高峰の米NFLを目指して相撲との「二刀流」を封印し、昨秋からアメフトに専念していた20年アマ横綱の花田秀虎(日体大3年)も背番号50の185センチ、130キロのDLとして登録された。

この試合は、従来の「日本代表」ではなく「全日本選抜」を組織して米アイビーリーグ選抜と対戦する。新たな試みとして、Xリーグでプレーする外国籍選手も全日本選抜の一員として参戦。レギュラーシーズンとライスボウルのMVPをダブル受賞した富士通RBトラショーン・ニクソンやパナソニックRBミッチェル・ビクタージャモーら7選手が名を連ねた。

率いる山本洋ヘッドコーチ(富士通)は「最終選考は1月7日から3日間の練習に参加した選手たちのパフォーマンスを基に行いました。けがや体調不良で参加できなかったメンバーも数名おりましたが、現状のベストメンバーを選抜することができたと思っています。残り3回の練習でしっかりとチーム力を高め、ベストな状態でフィールドに選手を立たせたいと思います」とコメントした。【木下淳】