フィギュアスケート世界選手権の男子フリーを終え、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア強化部長は男子が来年3月の同選手権の出場枠「3」を確保したことを評価した。今大会も男子3人を派遣したが、3人の中で上位2人の合計順位が13位以内でないと次回大会の出場枠は2以下に減らされるところだった。

 高橋大輔(関大)とともに近年の男子フィギュアを支えていた織田信成(同)が昨夏の飲酒運転による自主謹慎で昨年12月の全日本選手権を欠場して、今大会も不出場。初出場の小塚崇彦(トヨタ自動車)と南里康晴(中村学園大)の2人の奮起が期待された。

 高橋は4位、南里は19位だったが、小塚が8位と大健闘し、上位2人の合計は12位。ギリギリで条件を満たし、伊東部長は「この3枠は大きい。小塚は初出場で本当に良い滑りをした」と話していた。