<柔道:全日本選抜体重別選手権>◇初日◇5日◇福岡国際センター◇男子4階級、女子3階級

 男子60キロ級の野村忠宏(ミキハウス)が準決勝で浅野(自衛隊)にまさかの優勢負けを喫し、北京五輪代表へ黄信号がともった。1回戦の豊田(警視庁)戦を延長戦の末に勝ち抜いたが、準決勝では終盤に背負い投げで技ありを奪われ、敗れ去った。「結果としての負けたので今はショックとふがいなさでいっぱいです」と悔しさをあらわにした。

 一方で平岡拓晃(了徳寺学園職)は1回戦、準決勝と快勝。決勝の浅野戦こそ苦戦したが、優勢勝ちして初優勝。昨年12月の嘉納杯東京国際、2月のフランス国際に続く優勝により代表争いで猛アピール。一気に逆転代表選出の可能性が高まり「ここは通過点。北京五輪で優勝しガッツポーズしたい」と意気込んだ。