元世界ランキング4位の伊達公子さん(37)が7日、都内で会見し「若手の刺激になりたい」と現役復帰を発表した。

 伊達さんは、1996年11月に引退し、本格的な参戦は12年ぶりとなる。先月に、グラフとナブラチロワとのエキシビション試合を経験し、復帰への手応えを感じた。約半年間もトレーニングを積み「37歳でも衰えていない」と実感したという。しかし、再び世界ツアーへの参戦やランキングの上昇には「考えていない。そんなに甘い世界ではない」と、国内を舞台にする計画だ。日本女子は32歳の杉山愛がエースとしてがんばるが、若手の伸び悩みが指摘される。「私を少しでも早く追い抜いていってくれればうれしい」。

 現役復帰初戦は、29日から岐阜で始まるツアー下部大会カンガルー杯に奈良くるみと組んでダブルスに出場する。元日本の女王が、再び若手の前に立ちはだかる。