<女子テニス:カンガルー杯国際オープン>◇27日◇岐阜市・長良川テニスプラザ

 元世界ランク4位のクルム伊達公子(37=フリー)が、12年ぶりの復帰戦を6-7、6-1、6-3と逆転で競り勝った。相手は女子高生の田島杏奈(17=県岐阜商)で、力強いサーブを武器に勢いで第1セットはタイブレークの末に落とした。

 だが、徐々に試合勘を取り戻したクルム伊達は、粘りを発揮。「パワーだけでは勝ち切れない」と豊富な経験を武器に相手の自滅を誘った。「テニスにはこういうドロドロの試合がつきもの。負けかけていても勝ち切ることが大事」。1時間44分の熱戦後には、さわやかな伊達スマイルも復活していた。