柔道男子60キロ級でアテネ五輪まで五輪3連覇の野村忠宏(ミキハウス)が現役続行することが11日、分かった。来年に復帰し、同8月の世界選手権(オランダ)を目指す。

 野村は4月の全日本選抜体重別選手権で敗れ、北京五輪代表から外れた。その後に進退を表明せず、痛めていた右ひざを手術し、トレーニングを続けていた。

 全日本柔道連盟(全柔連)幹部は「手術はもともと現役続行を視野に入れてのこと。その後のリハビリ、練習で気持ちも高まったようだ」と話した。北京五輪で同階級の平岡拓晃(了徳寺学園職)が敗退したことも刺激になったものとみられる。

 来年4月の全日本選抜体重別選手権が世界選手権の代表選考会を兼ねており、その前に再起戦に臨む見通し。