2012年ロンドン五輪に向けた柔道の日本代表監督に、男子は2000年シドニー五輪男子100キロ超級銀メダリストの篠原信一氏(35)が新たに就任し、女子監督には園田隆二コーチ(35)が昇格することが28日、確実となった。全日本柔道連盟(全柔連)の複数の関係者が明らかにした。

 2000年11月に就任した男子の斉藤仁監督、04年11月就任の女子の日蔭暢年監督は今月限りで退く。全柔連は来週にも新体制を発表する予定。

 篠原氏は1998年から全日本選手権を3連覇し、99年世界選手権は100キロ超級と無差別級で2階級制覇。ダビド・ドイエ(フランス)に敗れたシドニー五輪決勝は誤審が問題となり、国際柔道連盟がビデオ判定を導入する契機となった。03年に現役を引退。母校の天理大で監督を務めるが、日本代表のコーチ経験はない。

 園田氏は93年世界選手権男子60キロ級の王者。北京五輪では、女子48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)と同52キロ級の中村美里(三井住友海上)の担当コーチを務めた。