関東信越厚生局麻薬取締部は8日までに、大麻取締法違反(所持)の疑いで、プロテニス選手の宮尾祥慈容疑者(27)を逮捕した。

 調べでは、宮尾容疑者は10月15日、交際している元女優が住む東京都港区のマンションで乾燥大麻約0・7グラムを隠し持っていた疑い。

 麻薬取締部によると、同日、マンションを家宅捜索。大麻と覚せい剤を発見し、大麻取締法と覚せい剤取締法違反の現行犯で元女優倖田梨紗(本名菊地有紗)容疑者(22)を逮捕した。

 倖田容疑者が「大麻は宮尾容疑者と一緒に吸うためのものだった」と供述したことから、11月5日に宮尾容疑者に出頭を求め、逮捕した。容疑を認めているという。

 宮尾容疑者は日本テニス協会のランキング23位。同協会の渡辺康二専務理事は8日、会見し「当協会の選手が社会的に大変ご迷惑をお掛けしたことをおわびいたします」と謝罪した。週明けにも臨時常務理事会を開き、宮尾容疑者の処分などを審議する。

 宮尾容疑者が所属していた旅ポケドットコムは7日付で「法令違反の事実が発覚し、所属契約を解除した」との発表文を出している。(共同)