14日開幕のフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、フランス杯(パリ)で、今季初戦となる世界女王の浅田真央(愛知・中京大中京高)が、新シーズンのために用意したショートプログラム(SP)とフリーを観客の前で初披露する。

 SPはドビュッシーの「月の光」で、ローリー・ニコル氏に振り付けを依頼した。浅田真は「プログラムの中で、三日月のイメージを描いたりしている」と言う。得点源の2連続3回転ジャンプやステップなど要素が詰まっていて「取りこぼさないようにしたい。(有名な曲だけに)曲に負けない滑りをしたい」と意気込んだ。

 13日の公式練習で滑ったフリーは、今季から師事するタチアナ・タラソワ・コーチが振り付けしたハチャトリアンの「仮面舞踏会」だ。ワルツのリズムに乗って「速く、力強く滑りたい」と語る。最終的には、連続と単発の2つのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を組み込む予定だが、今大会は連続ジャンプのみ挑む予定。終盤に用意されたステップは、深いエッジワークと多彩な動きで最大の見せ場となりそうだ。曲が単調なだけに、いかにメリハリをつけるかも高得点を引き出す鍵となる。(共同)