16日に開催されるドバイ・マラソンで、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が自身の世界記録更新を狙う。記録達成ボーナス100万ドル(約9000万円)の懸かった挑戦は2年連続。「昨年はドバイに来る2週間前に小さな故障があったが、今年はすべて順調」と大会ホームページで自信を示している。

 世界新を逃した昨年は、それでも2時間4分53秒の好記録で圧勝した。当時の世界記録とは27秒差。だが、今年のハードルはさらに高い。昨年9月のベルリン・マラソンで自身の世界記録を2時間3分59秒まで伸ばしたからだ。

 史上最高の長距離選手とも評される小柄な35歳は、ベルリンでの快挙の後に「理想の条件なら2時間2分59秒も可能だと思う。でも、自分の年齢や体調を考えた場合、現実的な次の目標は2時間3分20-30秒になるだろう」と話した。

 1月でも日中の気温が20度を超すドバイでは、午前6時半(日本時間午前11時半)の早朝スタート。ペルシャ湾に面した一本道を往復するコースで、新たな歴史がつくられるか。(共同)