フィギュアスケート女子で世界選手権を5度優勝し、2005年を最後に競技を離れていた29歳のミシェル・クワン(米国)が、来年2月にバンクーバー冬季五輪を控える今シーズンは現役復帰しないことになった。国際関係学の修士号取得を目指すため。31日、米国協会が発表した。

 先ごろ、今月ソウルで行われるアイスショーで、約3年ぶりに銀盤復帰することが発表されていたが、クワンは「スケートはこれからもわたしの一部」としつつ、「米政府の外交特使を続けたいし、学業を深めれば国際貢献という目標に近づく」とコメントした。

 クワンは1998年長野五輪で銀メダル、2002年ソルトレークシティー五輪で銅メダルを獲得したが、06年トリノ五輪は足の故障で出場を断念。五輪で金メダルのない非運の選手として知られている。