陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)が15日、東京・国立競技場の聖火台を磨いて、16年夏季五輪を招致している東京をPRした。聖火台は1964年東京五輪の時に使用され、今も手入れを続けながら使われているもの。制作した鋳物職人・鈴木文吾氏(故人)の長男常夫氏らとともに、招致成功を祈願した。

 室伏は「こうして、64年から守り続けているものがある。五輪は単なるイベントでなく、残していくものでもある。東京は建物を再利用する。受け継いできたものもあると分かってもらえれば、招致活動も理解してもらえる」などと話した。