陸上の世界選手権の女子800メートルを制しながら性別疑惑が持ち上がり、一部で男性の生殖器を併せ持つ両性具有とも報じられているキャスター・セメンヤ(南アフリカ)に対し、南アフリカ陸連が同選手権前に性別検査を実施していたことを、同国選手団の元マネジャーが明らかにした。18日付のオーストラリア紙、シドニー・モーニング・ヘラルドが報じた。

 同紙は、南アフリカ陸連会長が大会前の性別検査実施を否定してきた事実を指摘し、同陸連がセメンヤの性別に問題があることを把握していながら、それを隠して世界選手権に派遣したと結論付けている。

 元マネジャーによると、約2時間の性別検査は8月7日にプレトリアの病院で行われ、コーチと南アフリカ選手団のチームドクターが同席した。セメンヤに対してはドーピング検査だと虚偽の説明がされていたという。