よもやの1回目での落選に「失望している」「言葉を失った」と、沈んだ声が続いた。2016年夏季五輪招致を目指したシカゴでは2日、市庁舎横の広場に集まった数千人の市民が打ちひしがれた表情を浮かべた。

 大型スクリーンが設置された広場は多数のテレビカメラが並び、ブルースの生演奏が響く中、配布されたオレンジのTシャツを着込んだ市民が朝から気勢を上げた。一時は失速気味だった招致レースは、オバマ米大統領の「出馬」で盛り返したかにみえた。それだけに思わぬ投票結果に市民は耳を疑い、顔を見合わせ、沈黙が広がった。

 広場に立ち尽くした無職のキース・イレブンさん(40)は「他都市と違って政府の財政保証がなかったからかな。カブス、ホワイトソックスも駄目。シカゴは負けてばかり」と大リーグ勢の不振を引き合いに出して嘆き、建設作業員のブライアン・チュポリスさん(27)は「五輪で工事の需要が増えると期待したのに」と硬い表情で話した。

 主婦のウエンディ・ブライアントさん(55)は「去年はオバマが選出され、ことし五輪が決まれば最高だった。ミシェル夫人が演説でチャンスを引き寄せたのに」と肩を落とし、会社員のイガル・バルーチさん(57)は「オバマ大統領の力も今回は及ばなかった」と悔しそうにつぶやいた。