フィギュアスケートのフィンランディア杯は9日にフィンランドのバンターで開幕する。昨年10月に右ひざ靱帯(じんたい)を断裂した日本男子のエース、高橋大輔(関大大学院)は約1年半ぶりの実戦で「試合勘を取り戻したい」と意気込んだ。

 来年2月のバンクーバー冬季五輪で日本男子初のメダル獲得を目指す23歳にとって、重要な今季開幕戦でもある。「今後勝っていくため、もう高橋は駄目と悪い印象を与えたくない」と、存在を示す気持ちは強い。

 4月に氷上練習を再開。約半年後の3日にアイスショーでショートプログラムを披露し、けがしたときのジャンプである3回転半も成功するまでに復活した。「人前で曲の中で成功したことは自信になった。1年間表舞台に立てなくてむなしいときもあったが、リハビリで右ひざは完全復活」と手応えはある。

 フェリーニ監督の映画「道」の音楽に乗ったフリーの演目を今回初披露する。9月下旬に新しい靴に替え、4回転トーループの調整は遅れた。「失敗の可能性が高いが、プログラムに入れるつもり。試合で挑むことが大事。ステップやスピンは変わったし、1年間無駄に過ごしていないことを見せたい」と前向きだ。(共同)