田上富久長崎市長は13日、秋葉忠利広島市長とともに表明した2020年夏季五輪の招致検討について、長崎市議会の各派代表者会議で説明。市議からは「(表明は)あまりに唐突。財政をクリアできないと打ち上げただけになる」などと批判が相次いだ。

 田上市長は表明の経緯などを説明。これに対し、中田剛副議長は「いかなる事情があろうとも、議会に報告し意見を聞くべきだった」と指摘。別の市議からは「1都市開催が五輪憲章にうたわれている。個人的には両市長のパフォーマンスなのかと受け取ってしまう」と厳しい意見が出た。

 また、金子原二郎長崎県知事は13日の定例記者会見で「精神面での協力はするが、県に(金を)出してくれと言われても財政状況が厳しいので難しいかもしれない。推移を見守っていくしかない」と静観する考えを示した。(共同)