東京都議会で11日、決算特別委員会が開かれ、2016年夏季五輪の招致機運を盛り上げるため、都が区市町村に委託した事業などについて質疑が行われた。都はこれらの事業で五輪選手やタレントらに支払われた謝礼の総額が2億4200万円に上ることを明らかにした。

 民主党都議が「都と日本オリンピック委員会(JOC)の共催事業では通常、出演料金は5万~10万円」と指摘し、都の委託事業について質問。招致本部は「710の選手とグループに謝礼が支払われ、平均で34万円」と答弁した。

 さらに都議は「安価な金額で来てもらうよう都が派遣元に協力要請すべきだった」と追及。招致本部は「JOCとの事業では競技団体を通じた公式行事なので安く済んだ。選手にも生活があり、交渉しながらやってきた結果」と弁明した。