性別疑惑の渦中にある昨年の陸上世界選手権女子800メートル覇者、キャスター・セメンヤ(南アフリカ)が6日、6月24日にスペインのサラゴサで行われる大会で競技に復帰するとの声明文を発表した。

 19歳のセメンヤは3月30日に行われた国内大会への出場を南ア陸連に拒否された後、法的手段に訴える構えを見せていたが、態度を軟化。南ア陸連の要求に従い、国際陸連による性別検査の結果が判明するまで大会出場を控えることにした。

 南ア陸連は6月上旬までに検査結果が判明するとしているが、セメンヤは国際陸連に確約を求める考えも示した。国際陸連のデービス広報部長は「結果が出るまではノーコメント」と話した。