スポーツの持つ力で日本を元気に-。3月末に発足した「アスリートネットワーク」が関西を拠点に本格的な活動を始めている。

 アスリートネットワークは、元バレーボール女子日本代表監督の柳本晶一氏が理事長を務める。北京五輪の陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した朝原宣治氏が副理事長だ。国際舞台を踏んできたアスリートが競技の枠を超え、世界と戦った経験を次世代につなぐことを主な目的にしているそうだ。

 事業領域は子どもスポーツ教室の開催や病気の子どもたちへの社会貢献、スポーツ情報発信サービスなど多岐にわたる。柳本理事長が「4、5年前から朝原君たちと思いを温めてきた」と話せば、朝原副理事長は「スポーツ以外との連携もあり、アスリートもいろいろ学べる」と期待を寄せている。

 飛び込みの日本代表として活躍した寺内健氏や、シドニー五輪のテコンドー女子67キロ級で銅メダルの岡本依子さんが理事に名を連ねる。寺内理事は「スポーツがいかに身近なものかを体で表現したい」と意欲的だった。

 大阪、兵庫、奈良を中心にスポーツシンポジウムや親子で田植えの経験などイベントがめじろ押しだ。柳本理事長は「継続をキーワードに、本物の感動を次世代に伝えていきたい」と思いを口にした。